今回は、iPad Pro(11インチ、256GB)とApple Pencil 2をレビューしたいと思います。
実際に使ってみると、趣味で描いてる方からプロの方まで、多くの絵師さん達が愛用するのも納得の素晴らしさでした。
私も長年板タブ+PCを使ってきましたが、あまりの描きやすさに驚くばかりで、思わず笑みがこぼれてしまう程でした。
何と言っても「描きたい!」と思った時にすぐ描ける手軽さが素晴らしいです。
「あっ、この構図いいかも!」とか、「ちょっと何か描きたいなぁ」と思った時にパッと開いて描けるのは大変ありがたいですね。
下の画像は、実際にiPad Pro+Apple Pencil2でiPad用CLIP STUDIOを使って描いてる時のスクリーンショットになります。
画面の大きさも十分確保できていますし、髪の毛の部分などの細かい所もしっかり描き込めます。
という訳で、今回はこのようにイラスト制作の視点から、iPad Pro+Apple Pencil 2の魅力を紹介して行きたいと思います!
Apple iPad?Pro (11インチ, Wi-Fi, 256GB) - スペースグレイ (最新モデル)
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2018/11/07
- メディア: Personal Computers
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- 購入した経緯
- iPad Pro+Apple Pencil 2のココがスゴい!
- Apple Pencil 2のココが便利!
- どのモデルを買うべきか?
- おすすめペイントアプリ3選!
- もっと便利・快適に!おすすめアクセサリー6選!
- まとめ
購入した経緯
私がiPad Proと Apple Pencilを購入した理由は、主にイラストを描く頻度を上げるためでした。
学生時代はよくイラストを描いていましたが、仕事を始めてから中々絵を描く時間も体力も無くなってしまい、絵を描く頻度が目に見えて減ったのです。
そんな折、Twitterで他の絵師さん達がiPad ProとApple Pencilが最強すぎると口々につぶやいていたのを見て、購入を決意した訳です。
実際に使ってみると、期待以上に素晴らしく、私のように中々絵が描けない人にとっては特にハマったのです。
もちろん、同じ境遇でなくとも、絵を描くのが好きな全ての方にオススメできるデバイスなので、是非手に取ってみて下さいね!
iPad Pro+Apple Pencil 2のココがスゴい!
iPad ProとApple Pencil 2のメリットは挙げればキリが無いのですが、ここではイラスト制作を行う上で優れているポイントを5つに絞って紹介しています。
それでは、1つずつ以下で詳しく説明していきましょう!
携帯性に優れ、いつでもどこでもすぐ描ける!
液タブや板タブと比較した場合のiPad Proの一番のメリットは、携帯性に優れている点です。
タブレットなので小型軽量で簡単に持ち運べる上、使いたい時にすぐ使えるので大変便利です。
電車の中やカフェなどの外出時はもちろん、ベッドの上で寝っ転がってる時やテレビを見てる時でもサッと取り出して描けるので、時と場所を選びません。
さらに、iPad Proの場合、起動までの時間が圧倒的に早いので、電源を入れた瞬間パッと起動してくれます。
私の場合、今まで板タブ+ノートPCを使ってきましたが、PCが起動するまで数十秒〜数分待つ必要がありました。
さらに、使う際は机の上を片付けて板タブとノートPC分のスペースを確保しなければならず、 描き始めるまでに時間がかかり、モチベーションが下がる事が多々ありました。
しかし、iPad Pro+Apple Pencil 2の場合は、いつでもどこでも描きたいと思った瞬間すぐ描けるので、モチベーションを高く保ったまま絵が描けるのです!
低遅延・高感度で快適に絵が描ける!
次に大きなメリットが、この低遅延・高感度です。
他のタブレットで絵を描くときに良くあるのが、手の動きに対する描画の遅延と低感度による線の途切れです。
遅延が大きいと、ペンの動きに対して線が遅れて引かれてしまうので、大変描きづらくなってしまいます。
また、ペン先の感度が低いと、線が途切れ途切れになってしまい、キレイな線を引くことができません。
その点、iPad ProとApple Pencil 2は全くと言っていいほど遅延がなく、筆圧含め感度も十分でした。
コレを初めて体験した時は、素直に感動したものです。
本当に板タブや紙に描いている時と変わらず、ストレスを全く感じさせません。
私もApple Pencilを使う前は、他の安価なスタイラスペンで代用できないかと試行錯誤していましたが、正直無駄な金と労力を使っただけでした。
これならむしろ最初からiPad ProとApple Pencilを買ったほうが安上がりだったと後悔しているほどです。
それほど、他のスタイラスペンとは一線を画す性能を持っているので、お絵かき用途であれば、間違いなくiPad ProとApple Pencilをオススメします!
参考資料を見ながら描ける!
絵を描くとき、何かしらの参考画像を見ながら描く人も多いのではないでしょうか。
iPad Proでは、2つのアプリを1画面に同時に映す事ができるため、いちいち画面を切り替えることなく、参考資料を見ながら絵を描くことができます。
例えば、画面の右にSafariを、左にペイントアプリを置くことで、Safariで検索した画像を見ながらペイントアプリで絵を描くといった事ができるのです。
また、各アプリを表示する画面の大きさはワンタッチで調節できます。
そのため、一時的にどちらかのアプリ画面を大きくしたい場合に大変便利です。
先程の例で行くと、参考画像を良く見たい時はSafariの画面を大きく、逆に描くことに集中したい時はペイントアプリの画面を大きくする事ができます。
このように、参考資料を見ながら絵が描けるので、より快適に素早く絵を完成させる事ができるのです!
iPadで撮影した写真を下書きにできる!
例えば、手などの難しい部位を描くとき、自分の手を参考にする事ってよくありますよね。
そんな時、液タブや板タブでは、スマホなどで撮影した写真をいちいちPCに取り込むか、スマホの画像を見ながら描く必要がありました。
しかし、iPad Proは本体にカメラが付いているため、撮影した写真をペイントアプリに取り込んで、そのまま下書きとして使えるのです!
取り込んだあとは、その下書き画像の上に線画用のレイヤを作って輪郭をなぞるだけで、手のような複雑な部位も簡単にトレースできます。
手に限らず、デッサン人形やフィギュアを持っている方なら、人形に描きたいポーズをさせて写真を撮影すれば、難しいアングルやポーズも難なくトレースできるのです!
このように、撮影した写真をすぐ下書きにできるため、絵のクオリティも作業スピードも格段に向上させる事ができます!
紙に描くのと同じ感触で描ける!
iPad Pro用の画面保護フィルムの中では、紙で描くのと同じ質感で描けるペーパーライクフィルムが数多く発売されています。
ペーパーライクフィルムの利点は、画面も保護できる上、紙に近い感触なので絵がとても描きやすい事です。
このフィルムが無いと、どうしてもペンがつるつる滑って描きづらいため、一緒に購入する事を強くオススメします。
しかし一方で、モノによっては画面が白っぽくなってしまったり感度が悪くなってしまうものもあります。
私が使用しているのは以下の製品ですが、ペンの引っ掛かりがちょうど良く、大変描きやすいです。
画面が白っぽくなる事もありませんし、透明感も十分キープできているのでオススメです。
Apple iPad Pro 11 2018年モデル 用【書き味向上】液晶保護フィルム ペーパーライクなペン滑り!
- 出版社/メーカー: Mobilemart
- メディア: エレクトロニクス
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Apple Pencil 2のココが便利!
さて、上記ではiPad Pro+Apple Pencil 2のメリットを書きましたが、ここからはApple Pencil 2に注目して行きたいと思います。
何故かと言うと、Apple Pencil 2は第2世代だけあって、初代よりも使いやすさが格段に向上しているのです。
それでは、以下から具体的に紹介していきましょう!
ペン本体でショートカットキーが使える!
Apple Pencil 2は完全な円柱形ではなく、一部だけ平らになっている箇所があります。
この平らな面のおかげで、ペンを机の上等に置いても転がらないように工夫されている訳ですが、もう一つ大事な役割があります。
それが、ショートカットキーです。
平らな部分のペン先に近い箇所をダブルタップする行為が、ショートカットキーとして認識されるのです。
つまり、ショートカットキーを「消しゴム」として割り当てれば、ダブルタップするだけでペンと消しゴムを切り替えられるのです!
ショートカットキーがどのツールに割当てられるかはペイントアプリにより異なりますが、ショートカットキーが使えるようになった事で、作業効率が大幅に向上しています。
iPad Proにくっつけるだけで充電・ペアリング・携帯が可能!
実は、一部だけ平らになっているのには、さらにもう一つ理由があります。
それは、iPad Proの側面にペンを装着するためです。
iPad Proの側面とApple Pencil 2の平らな面がマグネットで結構しっかりくっつくため、iPad Proにペンを装着したまま携帯が可能になります。
また、iPad Proにペンをくっつけるだけで、充電・ペアリングが自動的に行われます。
さらに、充電時間も大変短く、15秒程度充電するだけで30分程度使用可能になります。
このように、Apple Pencil 2を使いたい場合は、iPad Proにくっつけるだけですぐ使えるようになるため、利便性が大幅に向上しています。
どのモデルを買うべきか?
お絵かき用途に大変おすすめなiPad Proなのですが、問題はどのサイズでどの容量にするかという事です。
まず画面サイズですが、もちろん大きければ大きいほど絵は描きやすくなります。
しかし、大きいとかさばりやすくなるため、携帯性が低下します。
個人的には、ある程度大きさも確保でき、携帯性も問題ない11インチをオススメします。
11インチであれば、少し小さなカバンでも入りますし、重さも気にならずガンガン外に持ち運べます。
ただし、家からあまり持ち出す機会が少ない、又はマンガ制作もメインで行う人には12.9インチをオススメします。
次に容量ですが、64GB〜1TBまで幅広く用意されています。
今回はイラスト制作という事で、何かとファイルサイズの大きくなる画像を大量に保存するため、容量は大きい方が無難です。
ただし、容量が大きくなるほど価格が高くなるので、私の場合は256GBを選びました。
64GBだと恐らく少ないので、256GB以上のものを選択すると良いと思います。
Apple iPad?Pro (11インチ, Wi-Fi, 256GB) - シルバー (最新モデル)
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2018/11/07
- メディア: Personal Computers
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Apple iPad?Pro (12.9インチ, Wi-Fi, 256GB) - スペースグレイ
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2018/11/07
- メディア: Personal Computers
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おすすめペイントアプリ3選!
ここからは、iPad Pro+Apple Pencilを使う際にオススメのペイントアプリをご紹介したいと思います。
購入された方は、是非試してみて下さい!
CLIP STUDIO PAINT(有料)
PCでのイラスト制作で有名なCLIP STUDIOのiPad版です。
ダウンロードは無料ですが、作品の保存等を行う際には月額使用料を支払う必要があります。(月額480円〜、年額2,400円〜)
初回のみ6ヶ月間無料で利用できるので、試してみてから月額料を払うか決めると良いと思います。
有料サービスですが、PC版とほぼ同じ機能をそのまま使えるので、iPad向けペイントアプリの中では最も多機能です。
初心者〜上級者まで幅広く使え、マンガ制作も行えるので個人的には最もオススメです。
メディバンペイント(無料)
無料ペイントアプリの中では最もオススメなアプリです。
UIや機能がシンプルで使いやすいため、特に初心者やライトユーザーの方にオススメです。
CLIP STUDIOは高機能すぎて逆に使いこなせない!という方は、是非このメディバンペイントを試してみて下さい!
アイビスペイントX(無料)
こちらもメディバンペイントと並んでオススメな無料ペイントアプリです。
UI、機能のシンプルさに加え、コマ割り等マンガ制作機能も充実しています。
さらに、制作過程を記録しておくこともできるので、メイキング動画等を作りたい方は是非試してみて下さい!
もっと便利・快適に!おすすめアクセサリー6選!
さて、ここからはiPad ProとApple Pencil 2をさらに便利・快適に使うためのおすすめアクセサリーについて紹介していきたいと思います!
保護ケース等の一般的なものから、お絵かき用途に特化したアクセサリーもあるので、是非チェックしてみて下さいね!
保護ケース
iPad Proを360°保護するためのケースです。
持ち運びを前提としているため、薄型で軽量、耐久性、価格を考慮して以下のケースを選びました。
長らく愛用していますが、Apple Pencilの充電も問題なく行えますし、オートスリープ機能も動作しています。
三つ折りスタンドにできるのでちょうど良い傾斜が作れ、絵が描きやすくソフトウェアキーボードも使いやすい大変おすすめなケースです。
ペーパーライクフィルム
上記でも紹介しましたが、紙の質感を再現できる画面保護フィルムです。
安価で透明度も高く、ペンの引っ掛かりもちょうど良いため、絵が描きやすいオススメのフィルムです。
Apple iPad Pro 11 2018年モデル 用【書き味向上】液晶保護フィルム ペーパーライクなペン滑り!
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お絵かき用コントローラ
本来はBluetooth接続のワイヤレスゲームパッドなのですが、iPad Proと連携させてお絵かき用のコントローラとして使うことが出来ます。
ゲームパッドの各ボタンにショートカットキーが割り当てられるため、左手用デバイスとして使う事ができるのです!
さらに、このゲームパッドは超小型で手のひらサイズのため、左手用デバイスに最適なのです。
このデバイスでショートカットキーが割り当てられるのは、CLIP STUDIOくらいになりますが、CLIP STUDIOを使っている方には是非おすすめしたいアクセサリになっています。
(ちなみに、CLIP STUDIOも独自のコントローラを出していますが、こちらの方が断然安いです。)
8Bitdo Zero 最小ワイヤレスゲームパッド ミニ Bluetooth ゲーム コントローラー Android/iOS/Windows/Mac OS用 (レッド)
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ハードケース
噂によると、iPad Proは曲げにかなり弱いらしく、カバンの中に入れて持ち運ぶ際は、中で曲がらないようハードケースを使用すると良いと思います。
以下のケースは後ろに小さなポーチが付いており、Apple Pencilやその他小物等をしまっておく事ができるので便利です。
13.3インチサイズの他、11インチサイズもあり、11インチサイズは上記の保護ケースを付けた状態でピッタリ収まるサイズになっています。
Apple Pencil用シリコンカバー
Apple Pencilは白いので、手垢などで黄ばんでしまう可能性があります。
そこで登場するのが、このシリコンカバーです。
手の油による劣化を防ぎ、滑り止めの役割も果たしてくれるので、グリップ力が上がり絵も描きやすくなります。
もちろん、これを装着したまま充電も可能なのでオススメです。
パソコンスタンド
ベッドの上でも快適にイラスト制作が行えるパソコンスタンドです。
各関節部分が自由な角度で固定できるので、テーブルの高さや角度を自由に変える事ができます。
色んな姿勢に対応できるので、特にベッドの上で描くときに大変重宝します。
ノートパソコンスタンド Eletorot 折りたたみ式 パソコンテーブル 冷却ファン付き アルミ製 48cm
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
iPad Pro+Apple Pencil 2のメリットは、まとめると以下の5点でした。
- 携帯性に優れ、いつでもどこでもサッと取り出し、すぐ描ける
- 遅延が殆ど無く感度も良好で、ストレスを感じず快適に描ける
- 1画面に2つのウィンドウが開けるので、参考資料を見ながら描ける
- iPad Proのカメラで撮影した写真を下書きにできる
- 別売りの画面保護シートを貼れば、紙に書いてる感触で絵が描ける
iPad ProとApple Pencil 2があれば、自分の好きな時に好きな場所、好きな体勢ですぐに描く事ができます。
また、低遅延・好感度な上、便利な機能が満載で、快適にイラスト制作を行う事が可能です。
価格はもちろん安くはないのですが、液タブや板タブは別途PCが必要になります。
なので、総コストで比較すると液タブ>iPad Pro+Apple Pencil≧板タブといった感じになると思います。
そのため、ライトユーザーやPCを持っていない人は、液タブや板タブを買うよりiPad ProとApple Pencil 2を買うことをオススメします。
私自身、iPad ProとApple Pencil 2を買ってから、ちょっとしたスキマ時間に描けるようになりました。
絵を描くハードルを下げる事ができ、描く頻度が上がったので、当初の購入目的は十分に達成できています。
また、iPad Proはお絵かき用途以外でも大変便利に使う事ができるので、それはまた別の記事でまとめたいと思います。
皆さんも、是非iPad ProとApple Pencil 2で快適なお絵かきライフをお過ごしください!
Apple iPad?Pro (11インチ, Wi-Fi, 256GB) - スペースグレイ (最新モデル)
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