今回は、カラーボックスの中にピッタリ収まるハムスターゲージの作り方を紹介したいと思います。
さらに、このケージは床の部分が引き出し式になっているので、お手入れがとっても簡単になっていますよ!
実は、新しくロボロフスキーハムスターを迎え入れるにあたり、狭い部屋なので床にケージを置くスペースが無く悩んでいたのです。
そこで、元々あったカラーボックスの1スペースを有効活用出来ないか試行錯誤した結果、今回のケージが誕生した訳です。
自分で言うのもなんですが、安価で簡単、機能性抜群の手作りケージが作れたのではないかと思います。
ジャンガリアンやロボロフスキーなどの小型ハムスターにちょうど良いサイズのケージだと思いますので、気になった方は是非試してみて下さい!
ゴールデン等の大型ハムスターサイズの手作りケージはこちら↓
kurokinomizuiwa.hatenablog.com
ケージの紹介
はじめに、どんなケージが出来上がるのかを紹介します。
また、今回ケージを入れたカラーボックスは以下の製品になりますが、他社製でも内寸は殆ど変わらないと思います。
外観について
写真のような感じで、カラーボックスにピッタリ収まるサイズになっています。
ちなみに、中にいるのはロボロフスキーのロボちゃんです♪
前面扉の金網を開くと、中はこんな感じになっています。
機能性について
今回のケージの最重要ポイントの1つは、床が引き出し式になっている事です。
これの何が素晴らしいかと言うと、ケージの掃除が非常に楽になるのです!
トレーの中には、下の写真のように床材+グッズが乗っているので、トレーを引き出すことで一度に全てお掃除できるのです。
さらに、お掃除中はハムちゃんをケージの中で待たせておくことができるのも地味に便利です。
ケージの掃除でよくある問題が、掃除中のハムちゃんの居場所確保ですよね。
私はいつもハムスターボールに入れていましたが、ボール自体ハムちゃんの安全にはあまり良くありません。
しかし、トレー式にしたことで、掃除中も安全なケージの中でハムちゃんを待たせておけるようになったのです!
懸念点について
良いポイントはいくつもあるのですが、以下のような懸念点が3つあります。
- プラスチックのトレーをかじってしまう
- 金網をかじって騒音になる
- 床材が金網の網目から飛び出して散らばる
これらの懸念点については、以下で紹介している通り対策方法がありますので、必要な場合は試してみて下さい!
懸念点への対策
トレーをかじってしまう場合
トレーはプラスチックでできているので、ハムスターがかじるとボロボロになってしまいますし、破片を飲み込んだりしても危険です。
この問題への対策方法は、以下の2つがあるかと思います。
- トレーをプラスチックではなく紙製に変える
- トレーの四辺のフチを補強する
1つ目の対策は、紙製のトレーに変えることです。
紙製のトレーであれば、例えかじったとしてもプラスチックよりは安全です。
2つ目の対策は、トレーの四辺のフチをバインダー等で補強することです。
このバインダーをトレーの四辺全てに取り付けてやれば、ハムスターがかじってもボロボロにならないのでオススメです。
やり方は簡単で、ホームセンター等で200円くらいで手に入るバインダーを2本使用します。
バインダーは各辺の長さに合わせて切って下さい。
ハサミで切る際は、右の写真のように幅が狭い方からハサミを入れると切りやすいです。
切ったら、各辺の両端部分にビニールテープを貼っていきます。
こうする事で、摩擦が大きくなりバインダーが外れにくくなります。
あとは各辺にバインダーを取り付ければ完成です!
今のところ、ハムスターがかじってもバインダーがボロボロになる・・・という事もなく、ちゃんと効果が確認できています。
もしステンレス製など金属製のバインダーがあれば、そちらを使うとより安全ですね。
金網をかじる、網目から床材が飛び散る場合
ハムスターが金網をかじったり、網目から床材が飛び散ってしまう場合は、以下の2通りの対策があります。
- 金網にB4サイズのプラ板を貼る
- 金網ではなく、塩ビ板(パンチング)を使う
個人的には、プラ板を貼る方が安くて簡単なのでオススメです。
B4サイズのプラ板は、ダイソーなどの100均で手に入るので安価ですし、ハサミで簡単に切れるうえ、グルーガンでの穴あけもしやすく加工がラクチンです。
やり方は、下のイラストの通りです。
空気穴を確保するため、金網の上部が1/3くらい空くようプラ板を切るようにして下さい。
セロテープで貼り付けた後、結束バンドを通す穴×2ヶ所と給水機用の穴×2ヶ所をグルーガンで空けてください。
給水機用の穴は、1つがネジ用、もう1つが給水部分の棒が通る用です。
もう1つの方法は、金網の代わりに予め穴が空いたボードを使う方法です。
穴が小さく金網よりかじりにくいので、騒音防止や床材の飛び散り防止が期待できます。
大きさ的にカットが必要になりますが、以下のような専用のカッターであれば切れるようなので、試してみて下さい!
用意するもの
今回はカラーボックスにピッタリ収まるサイズという事で、何を使っても良い訳ではないので注意して下さい。
特に断りのない限り、以下で紹介しているものを必ず使用して下さい。
- 折りたたみ式コンテナ
- バーベキュー用の金網
- デスクトレー(A4サイズ)
- 結束バンド
- マジックバンド
- グルーガン(穴あけ用)
折りたたみ式コンテナ
ケージのメインとなるものには、以下の折りたたみコンテナを使います。
色も何種類かあるので、気に入った色を使うと良いと思います。
折りたたみ式なので、もしケージとして使わなくなっても折りたたんで置いたり、コンテナとしても使えるので大変便利だと思います。
ちなみに、この製品はフタ付きとフタ無しの2パターンあります。
今回、フタは金網に取り替えるので、「フタ無し」を選んだ方が取り外す手間が無くて簡単です。
後々普通のコンテナとして使いたくなった場合でも、専用のフタが別売りになっているので、後で取り付ける事ができます。
もし、Amazonでフタ無しが見つからない場合は、ヨドバシカメラ通販の方で探してみると良いと思います。
バーベキュー用の金網
ケージのフタになる部分には、こちらのサイズの金網を使います。
いつものバーベキュー用の金網ですね。
かじり防止のために、予算がある人はこのフタの部分だけアクリル板に空気穴を開けたものを使うと良いと思います。
デスクトレー(A4サイズ)
オフィスでよく見かけるA4サイズのデスクトレーを使用します。
私の場合は以下のデスクトレーを使用しましたが、サイズが同程度であれば他社製でも問題ないと思います。
ちなみに、使用するのは中のトレーで、フタの部分は使用しないので注意して下さい。
ハムちゃんがカジってしまう場合は、以下のような紙製のトレーを使用すると良いと思います。
結束バンド
ナイロン製の結束バンドで、100均のでもOKです。
あまり細すぎると切れやすくなってしまうため、幅3.6mm、長さ200mm以上のものが良いと思います。
ケージの開閉部分に2本だけ使うので、本数が少ないものでOKです。
マジックバンド
上記の結束バンドのマジックテープ版で、100均のでもOKです。
結んだり解いたりできるので、扉の開閉部分に一本だけ使用します。
元々コードやケーブルなどをひとまとめにしておくものなので、余ったテープは日常生活用途でも活躍できます。
グルーガン
穴あけ用の機材なので、他にプラスチックに穴が開けられるものがあれば、グルーガンでなくともOKです。
ダイソーなどの100均でも200円〜300円程度で購入できます。
ケージの作り方
ケージの作り方は、基本的に衣装ケースのやり方と同じです。
- コンテナの枠に3ヶ所穴を開け、結束バンドで結ぶ
- 中にトレーを入れて完成
たったこれだけです。
ね、簡単でしょう?
ちなみに、グルーガンでの穴あけ方法ですが、グルーガンの先端が十分熱されるまで待ったら、先端を穴あけ箇所に押し当てるだけです。
全部で30分〜1時間もあれば作れてしまうと思います。
それでは、早速以下から作り方の詳細を説明していきます!
以下の写真の通り、コンテナの口の部分にグルーガンで3ヶ所穴を開けます。
まずは、下の2ヶ所に穴を開け、結束バンドで固定していきます。
下の写真のように、グルーガンで穴を開け、金網と結束バンドで固定します。
このとき、金網の最下部ではなく、右の写真のようにひとマス上で固定して下さい。
上記のようにひとマス上で固定することで、開いたときに手を放しても金網が90度をキープしたまま固定されます。
こうすることで、トレーを引き出す際、不注意による落下を防ぐことができます。
続いて、上部の開閉部分の穴を開けていきます。
マジックバンドは少し幅が広いので、穴を開ける際は左の写真のように、まず中央に穴を開けたあと左右のすぐ近くに穴が重なるように2回追加で穴を開けると良いと思います。
穴が開けられたら、右の写真のようにマジックバンドを通します。
下の写真のようにマジックバンドでしっかりと止めておくことで、このバンドが扉のカギの役割を果たしてくれます。
あとは、トレーに床材とグッズを置いて、コンテナの中に差し込み完成です!
ちなみに給水ボトルは、以下の写真のように外付けできるので、こまめな水替えもラクラク行えます。
使用している飼育グッズ
ご参考までに、今回作ったケージで使用している飼育グッズを紹介します。
ロボロフスキーやジャンガリアンなどの小型ハムスター向けで、ケージのサイズにもピッタリなので、是非チェックしてみて下さい!
巣箱(ハウス)
写真では、以下の陶器製のものを使っています。
丸洗い可能で、オールシーズン対応なので便利です。
現在は、以下の素焼きハウスを使っています。
こちらも丸洗い可で、床抜け構造のためウンチやおしっこの付着を防止でき、お手入れが更に簡単でおすすめです。
ついでに、素焼き面がザラザラしているので、ハムちゃんの爪の伸び過ぎ防止も期待できます。
回し車
中の子がロボロフスキーなので、サイレントホイール12を使っています。
今回作成したケージは、サイレントホイール17の大きさまで対応していますが、15がちょうど良い大きさですね。
サイレントホイールフラットは本当に静かで良い製品だと思います。
ジャンガリアンサイズのハムスターの場合は12だと小さいので、こちらのサイレントホイールフラット15がオススメです。
トイレ
トイレは、SANKOの快適トイレを使っています。
ハムちゃんが砂を勢いよく蹴り飛ばすので、砂の飛び散りを防いでくれるこの製品はとても助かりますね。
給水器
通常のボトルではなく、フラットタイプの給水ボトルになります。
フラットタイプなので、外付けにしてもスペースを取らず、取り付け・取り外しもラクなのでおすすめです。
エサ入れ
エサ入れ用の食器は、マルカンのフード付き食器を使っています。
ロボロフスキーやジャンガリアンには、ちょうど良いサイズで可愛いので愛用しています。
その他
その他、ケージ内に入れているグッズをまとめて紹介します。
歯の伸びすぎ防止のため、かじり木としてケージに1本入れてます。
結構かじってくれてるので、おすすめです。
吸盤で回し車や給水器が取り付けられる便利グッズです。
上で載せた写真に写っている回し車が空中に浮いてるように見えるのは、この製品で奥の壁に取り付けているためです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改善点はあるものの、自分では結構便利で良い手作りケージが作れたのではないかと思っています。
材料費も、概算ではありますが2,500円程度で作れてしまうので、安価な方だと思います。
- コンテナ:1,200円
- 金網:500円
- トレー:400円
- 雑材:300円
作業時間も30分〜1時間程度なので、休日のちょっとした時間で作ることができ、作り方も大変簡単です。
また、こんなふうにハムちゃんにとっての快適さと飼い主にとっての世話のしやすさ等を考慮し、どんなケージが良いか考えるのは、手作りケージならではの面白さであります。
市販のケージが高かったり、不満がある場合は、是非手作りケージに挑戦してみて下さいね!
過去の手作りケージ記事はこちら↓
kurokinomizuiwa.hatenablog.com
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